mod_wsgi 4.7.1 install とdjango環境設定

前回の続きで、Apacheとpythonの橋渡しをしてくれるmod_wsgiのinstallです。これもソースコードからinstallします。
うまく、wgetで取得できなかったので、Webブラウザ経由でここから取得しました。

ソースコード展開
$ cd /usr/local/src
$ tar xzvf mod_wsgi-4.7.1.tar.gz
$ cd mod_wsgi-4.7.1
このディレクトリにmod_wsgi-4.7.1関連のソースコードが展開されます。
build/install
$ ./configure CFLAGS=-fPIC --with-python=/usr/local/bin/python3
$ make
$ sudo make install

ここからapacheとmod_wsgiを関連付けるの設定になります。

httpd.conf
/usr/local/src/apache2/conf/httpd.confに下記を追記します。
LoadModuleが記載されている最後に下記を追記します。
LoadModule wsgi_module modules/mod_wsgi.so

最後にwsgi module関連を設定するため外部ファイルへincludeを追記します。<IfModule wsgi_module>
Include conf/extra/wsgi.conf
</IfModule>
２カ所追記してhttpd.confを保存します。
extra/wsgi.conf
/usr/local/src/apache2/conf/extra/wsgi.confを新規作成します。
djangoでの環境を下記とします。
アプリのディレクトリを/hoge/hoge/application
wsgi.pyのあるディレクトリを/hoge/hoge/application/application/wsgi.py
WSGIScriptAlias / /hoge/hoge/application/application/wsgi.py
WSGIPythonPath /hoge/hoge/application
<Directory /hoge/hoge/application/application/>
<Files wsgi.py>
Require all granted
</Files>
</Directory>
Alias /static/ /hoge/hoge/application/static/
<Directory /hoge/hoge/application/static>
Require all granted
</Directory>
apacheを再起動
$ sudo /usr/local/apache2/bin/apachectl stop
$ sudo /usr/local/apache2/bin/apachectl start

最後に、設定してみたけど動かない場合は、下記を確認するといいと思います。

apacheの設定は記載ミスがあったりするので、http -tでチェックしてくれます。
apahceのログファイルは、/usr/local/apache2/logsにerror.logに出力されています。
python + djangoでの問題もあるかもしれません。そんなときは、下記のコマンドで単独で起動してみましょう。
$ python manage.py runserver
これでエラーが出力される場合は、python + djangoの問題の可能性が高いです。pipでのinstallが異なっている可能性があります。確認してみてください。
最後にエラー出力でわからない場合は、エラーメッセージをgoogle検索してみるといいでしょう。何かしらのヒントになるかもしれません。

下記サイトを参考にしました。ありがとうございます。

Apache 2.4 install

前回に引き続き、tinker board sで、djangoでの実行環境を構築します。

始めに関連するライブラリをinstallします。
ファイルを作成したり、コピーするので、作業ユーザに関しては、適宜権限を付与してください。

ソースコードを取得
$ cd /usr/local/src
$ wget http://www.us.apache.org/dist/apr/apr-1.7.0.tar.gz
ソースコードを展開
$ tar xzvf apr-1.7.0.tar.gz
※apr-1.7.0のディレクトリにソースコードが展開されます。
build/install
$ cd apr-1.7.0
$ ./configure --prefix=/usr/local/lib/apr-1.7.0
$ make
$ sudo make install
※/usr/local/lib/apr-1.7.0にライブラリ等々がコピーされます。

ソースコードを取得
$ cd /usr/local/src
$ wget http://www.us.apache.org/dist/apr/apr-util-1.6.1.tar.gz
ソースコードを展開
$ tar xzvf apr-util-1.6.1.tar.gz
※apr-util-1.6.1のディレクトリにソースコードが展開されます。
build/install
cd apr-util-1.6.1
./configure --prefix=/usr/local/lib/apr-util-1.6.1 --with-apr=/usr/local/lib/apr-1.7.0/
make
sudo make install

ソースコードを取得
$ cd /usr/local/src
$ wget https://ftp.pcre.org/pub/pcre/pcre-8.44.tar.gz
ソースコードを展開
$ tar xzvf pcre-8.44.tar.gz
※pcre-8.44のディレクトリにソースコードが展開されます。
build/install
$ cd pcre-8.44
$ ./configure
$ make
$ sudo make install

ソースコードを取得
$ cd /usr/local/src
$ wget http://ftp.jaist.ac.jp/pub/apache/httpd/httpd-2.4.43.tar.gz
ソースコードを展開
$ tar xzvf httpd-2.4.43.tar.gz
※httpd-2.4.43のディレクトリにソースコードが展開されます。
build/install
$ cd httpd-2.4.43
$ ./configure --with-apr=/usr/local/lib/apr-1.7.0 --with-apr-util=/usr/local/lib/apr-util-1.6.1 --with-pcre=/usr/local
※ここで、先にインストールしたaprとapr-utilとpcreのライブラリのディレクトリを指定します。
$ make
$ sudo make install

設定ファイルを変更します
/usr/local/apache2/conf/httpd.confにあるServerNameを環境に合わせて変更します。
apacheを起動します
$ sudo /usr/local/apache2/bin/apachectl start
ネットワークにつながっている他のPCからブラウザからアドレスをhttp:// ServerName もしくは、tinker board sに割り振られているIPアドレス http:// xxx.xxx.xxx.xxxに指定するとapacheのページ("It works!"の文字列が表示)が表示されます。
※port番号が1024以上であれば、ユーザ権限でも起動できます。

次は、mod_wsgiをinstallします。